白河城〜たった一日で落城!

みちのくの関門、白河まで来ました

東北新幹線

新白河駅前

 東北新幹線は新白河に着いた。新幹線の駅と言えども、ビルがぽつんぽつんと建っている程度の、小さな街である。ここで降りて、白河城を見に行くことにした。新白河駅からJR東北線で白河駅へ向かう。白河城は、電車を降りたホームからすぐに見えるほど近い。駅を降りて、地下道を通って駅北口に向かうと、もうそこは白河城址の公園となっている。きれいに芝生が整備され、のんびりとお城を眺めることが出来る。新白河に停車する新幹線が1時間に1本しかなく、接続する東北線も1時間に約1本しかない不便さからか、公園は閑散としていた。



白河小峰城〜鶴ヶ城・盛岡城とともに「東北三名城」などと言われているが

 このお城こそ、列藩同盟側の瓦解の前触れとなる戦いの舞台となったのである。そもそも列藩同盟構想の火付け役は会津藩であるが、会津藩が、他の東北諸藩に範を見せなければならぬところに、この白河城の落城という決定的な事件が起きたのである。
 かつて伊達政宗は、この白河城を一目見て「こんなのは城じゃない」と言った。そんな頼りない城を、東北防衛の拠点にしようとしたから皮肉だ。会津藩は大勢の藩士を城に送り込んだ。そして総督に、あの西郷頼母が起用されたことに、周囲の人々は首をかしげた。頼母は、会津藩の京都進駐に大反対したことで容保の怒りにふれ、事実上引退の身、それ以前に実戦経験がない。頼母の起用は、容保の配慮があったとも言われているが、そこがまた古めかしい考えだった。案の定、白河城はたった一日で落城してしまう。観戦に来ていた東北諸藩の人々は、大きく動揺することとなった。

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北条四郎のホームページ〜勝手に会津紀行のコーナー 「幕末会津藩の悲劇」


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