市役所前の大通りは延々と桜並木が続く。この大通りで毎年「市民桜まつり」が開催される。桜の季節は市民桜まつり、若葉の季節は市民若葉まつり、年によって開催日が異なるために名称を使い分けている訳だ。圧倒的に多いのが桜の季節に合わせた「桜まつり」だが、桜が早く散って「実質的に若葉まつり」となることも。とにかく開催となれば、多くの参加団体が賑やかなパレードを繰り広げる。側道まで整備された広い大通りは観衆で埋め尽くされる。大通りの巨大な桜並木は全く見事なもので、市役所や市民会館、郵便局等のビルが建ち並んでいることも分からないくらいだ。
毎年ゴールデンウィークになると、水郷田名の相模川上空に鯉のぼりが泳いでいた。(このお祭りは既に中止されているのが惜しい!) 風に乗って無数の鯉のぼりが泳ぐ様子に圧倒されたものである。もちろん「無風」の時もあり、まるで干物がぶら下がっているかのようなユーモラスな光景も拝むことができた。下の河川敷には多くの屋台が建ち並び、大勢の観光客で賑わっていた。この無数の鯉のぼりだが、ご家庭で使われなくなった鯉のぼりを寄贈されたもの。
JR横浜線古淵駅前では、毎年9月に「相模原よさこいRANBU!」が催される。ほのかに秋風が心地いい季節、このお祭りが終われば相模原に秋がやってくるのだ。駅前の通りやショッピングセンターの広場は、出演者やギャラリーでごった返す。JR古淵駅は、相模原市で最も新しい駅だ。何も無かった駅前に、新たな「伝統」が根付いて行くのであろう。
12月になると、相模大野駅や相模原駅、淵野辺駅でもイルミネーションの装飾が輝く。隠れたイルミネーション・スポットとして、相武台団地のイルミネーションをご紹介。団地商店街の活性化の一環として始められたそうだが、毎年規模を拡大。草の根的なイベントとして定着してきた。自分たちの住む町から魅力を発信していく・・・最高に大事なことではないだろうか。
ねぶた祭りといえば、東北地方の夏祭りであるが、我が相模原市では「秋祭り」の代表格となっている。平成五年が第1回だったというから、まだまだ歴史は浅いものの、市民の手作りによるねぶたが大通りをパレードする様はかなりの迫力がある。祭りの会場は、相模原市役所〜アイワールド(小売店)間の「リバティ大通り」、普段は買い物客が行き来する大通りである。ここで幻想的な光の競演が行われるのだ。
トラックの荷台にステージを設置して、太鼓チームのパフォーマンスも華やかに行われる。さらに青森ねぶた祭りでおなじみ「ラッセラー」の掛け声で「はねと」のパフォーマンスも。ほんとにぴょんぴょん跳ねるんですね。岩手県生まれの母上は「青森県人のやることは理解し難い」と苦言を呈しているが(笑)、そういう母上も私も青森の血はちょっとだけ流れてます。