JR横浜線、相模線、京王線の接続点でもある橋本駅〜まだ「サティ」があった頃の懐かしい写真である。駅北口から三ケ木行きバス(神奈川中央交通)に乗った。バスは、駅前の高層マンション群を一回りすると、国道413号線をひたすら西へ向かう。途中の二本松界隈は、多くの商店が建ち並び賑やかであり、国道沿いの商店街が城山町まで続く。城山町へ入ってしばらく進むといよいよ津久井湖にさしかかる。
城山ダムへ着いた。近くに「津久井湖城山公園」があって、クルマで来る人ものんびりできる。ダムの上は国道413号で、橋のようなダムだから城山大橋と言われることもある。ダムの上を路線バスが頻繁に走っている訳で、通勤通学で行き来している人々にとってはただの道路に過ぎないのかもしれないが、全国的に珍しい光景と言える。
バスは、津久井の中心地中野の商店街を通り、終点三ケ木バスターミナルへ着く。さらにここから相模湖駅へ行くバス、ここから津久井の各地を結ぶバスが発着するのだ。マイカーの普及でバス利用者は既に多くはないだろうが、津久井が独自の交通網を擁するほどの街であることが分かる。
バス停からちょっと歩くと、たちまちのどかな田園風景が広がる。三ケ木神社というのがあって、参道を歩いてみた。途中に「一揆集合の記念碑」があった。天明の飢饉というのがあったらしく、一揆を起こさねばならぬ背景は何となく呑み込める。一体、それからどうなったのか気になるところだが、資料らしきモノが見つからずよく分からない。
この神社は別名諏訪大明神、祭神は建御名方命(たけみなかたのみこと)木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と説明されている。神社庁のホームページでは御穂須須美命(みほすすみのみこと)と説明されており、どっちなんだかよく分からない。参道の石段があまりにも急で、仮の手すりが設置されていた。