小原宿本陣〜江戸時代の風情

相模湖大橋

 相模湖記念館から甲州街道の方へ歩く。坂道を登って行ったら国道412号線が見えた。写真は相模湖大橋で、この橋を渡ってずーっと行くと津久井や橋本駅まで行ける。交通量の多さはいつものことである。坂道を上がって甲州街道へ出たが、ここも交通量がすごいなあ。

 甲州街道を東京方面へ歩く。小原地区へ達すると、古めかしい家々が街道の脇を固めている。小原地区は江戸時代、宿場町として機能していた訳だ。小原宿本陣は、江戸時代に参勤交代で殿様が宿泊した宿である。昔はあちこちにこうした「本陣」があった訳だが、神奈川県内で残っているのはこの小原宿本陣だけだという。まず、資料館を見学することにした。写真のとおり、上は中央道、下は中央本線が通っている。

 資料館も、江戸時代の雰囲気を再現している。関所みたいな感じである。資料館は入場無料なので、休憩スポットとしてもいいかも。館内は、昔の古文書や文化財が展示されていて、館内の人がいろいろ説明してくれる。すぐ目がいってしまったのは、当時の様子を伝えるミニチュア(笑)。江戸時代、小仏峠は難所だった。江戸の人達にとって、小仏峠の向こう側などと、外国みたいな感覚だったろうなあ。

 一方、こちらは本物の小原宿本陣。門が甲州街道にまともに面している。目の前をクルマがびゅんびゅん走り抜ける状況では、雰囲気は半減である。実は、毎年11月に「小原宿本陣祭」が行われていて、大名行列などが再現される。やっぱりそれを見ないとなあ。ということで、相模湖紀行はここでひとまず中断。  

11月に行われる小原宿本陣祭の「大名行列」を見た!

 「下にー、下にー」という掛け声を先頭に、大名行列がやって来た。11月に行われる小原宿本陣祭のメインイベント「大名行列」である。この甲州街道は、だたでさえクルマの交通量が多い。それを通行規制して行うので、周囲はかなり渋滞してしまう。「バスの次を停めて!」と警官が叫んでいた。延々とやっていられないので「ここでクルマ通しまーす」と行列は一時中断、クルマを一通り通したらおもむろに「下にー・・・」と再開しました。

 いよいよ行列が目の前までやってきた。お馬ちゃんは終始退屈そうで、馬を引く役の人に「遊んでくれよう!」という感じでじゃれていました。その様子がユーモラスです。のんべんだらりと歩いているだけので、ヒマなお仕事なのかも。

 ↑おっ、ついにバカ殿を乗せた籠がやって来ましたぞ!「北条四郎でござる!覚悟いたせ!」と斬り込める位置までやってきた。白い顔で「ホヘ?」と顔を出す「バカ殿役」がいればうれしかったが。

  ↑女の人の衣装が「志村けんのバカ殿様」に似てるんだよなあ・・・。「はい、ここで一旦休憩入りまーす」と役者さん達が広場へ引き揚げて行きました。大名行列が現代人の歩調で歩くと「すごくだらしない感じ」で笑えます。当時は身分で歩く姿勢が違ってた時代でした・・・。帰りに小原宿本陣跡を眺めて来ました。




北条四郎のホームページ〜ここは都会なのか秘境なのか・・・津久井&相模湖紀行のコーナー


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