相模湖を旅する


中央本線が相模原市内を走る

 相模湖町が相模原市と合併したことにより、JR中央本線が市内を走る鉄道路線に加えられた。と言っても北端をかすめて通るような感じ。旧相模原市から相模湖まで行こうとすると、まず八王子まで出なければならない。高尾で「ボックスシートの古めかしい電車」に乗り換える時、何とも言えない哀愁を感じる。気分はすっかり山梨県で、これから再び相模原市内に入ることが信じられない。
 ゴールデンウィークとあって、電車は行楽客でラッシュ時間帯並みの混雑だ。高尾から相模湖まで長いこと長いこと・・・。小仏トンネルを抜けて、深い山々が車窓に広がると相模湖駅に着く。

 特急電車が気持ちよく通過していく。「えー、相模原市の北ターミナルなのに(笑)停まってくれないの?」とがっかりした。改札口はもちろん自動改札、トイレも駅舎もきれいにまとまっている。NHK大河ドラマで武田信玄をやってる性か、山梨県をPRするのぼりが立っていた。ここは神奈川県なんだけど・・・。

 「なんてきれいな山なんだー」と歓声を上げたくなるような景色だ。さすが観光地とあって、駅前ロータリーもきれいにまとまっている。お花の手入れが行き届いていて、雰囲気がいい。神奈中バスがひっきりなしに行き来していた。登山客でけっこう混んでいるから驚き。

 これまた幻想的ともいえる相模湖の表情。遠くに見えるのは、相模原市藤野町にかかる「勝瀬橋」である。この橋は、架け替え工事が完了したばかりで、相模原市橋本とを結ぶ津久井広域道路の終着点になるらしい。そうなるのは何年後のことなのかな。  

白鳥のお船〜何だか懐かしい雰囲気

 いまどきの子供は「白鳥の遊覧船」「くじらの遊覧船」で喜ぶものなのだろうか。子供の頃、それだけで喜んでいた「今の大人」が喜びそうな感じが。「むかしあーいうのあったなあ!」というレトロな空間こそ、相模湖公園の魅力なのかもしれない。「スワン丸」という名称が何とも言えないなあ。もちろん足で漕ぐ舟もたくさんある。新しいお舟は、ちょっとの力でスピードが出るんだとか。

 「るるぶ相模原市」で「相模湖レトロスポット探訪」と紹介された。お舟の乗り場もレトロだが、ずばり「ゲーム」というお店もまたレトロ・・・。あえてそういう雰囲気にしているのか、ただ結果としてそうなっただけなのか、よく分からないが。この日は相模湖やまなみ祭が開かれていて、音楽祭やフリマ・屋台がこれから始まろうとしていた。人通りが少ないのは時間が早いことと、単なる偶然。

 一方こちらは近代的な相模湖公園入り口。地下駐車場と、斬新なビルが先ほどの商店街との落差を感じさせる。公園を管理する県が整備したもの。どうせなら、さっきのレトロの雰囲気をうまく利用して作ればいいのに。

 一方、こちらは相模湖の歴史を伝えるミュージアム「相模湖記念館」。門のプレートのところの相模湖町立を相模原市立に直している跡がくっきり見えた。館内は、ちょっとしたカフェも設けられているので、ドライブの休憩に最適かもしれない。



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北条四郎のHP〜ここは都会なのか秘境なのか・・・津久井&相模湖紀行のコーナー


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