東北新幹線で水沢江刺という駅がある。田圃の中に位置する小さな駅だ。ここで「えさし藤原の郷」へ向かう。奥州藤原氏初代清衡生誕の地として、奥州藤原氏の栄華をテーマとした歴史公園である。時代劇の撮影としても使われることで、すっかり有名になった。水沢江刺駅から送迎バスに乗る。とても歩ける距離ではないのだ。旧江刺市街は陸の孤島でもある。
えさし藤原の郷の中は桜が満開といったところ。セットもなかなかうまく出来てる、と感心してしまった。金色堂の本物は撮影厳禁だが、記念撮影なら代わりにこちらでどうぞ、という訳だ。さて、えさし藤原の郷から江刺市街の方へ歩いてみた。山桜が咲きほこる一画を発見、源義経供養塔とある。義経の忠臣鈴木三郎重家の倅、鈴木小太郎重染が、亡き主君を供養するため重染寺を建立したとされる。供養塔の横に「判官桜」が満開だった。
江刺は蔵の町なのか!蔵町モールはきちんと整備されていて、新しい住宅や店舗もちゃんと蔵町にふさわしい意匠に合わせている。写真左上は黒壁ガラス館、写真右上は菊田一夫記念館。たまたまこの日は、江刺甚句まつり。何かイベントやってないかな?と見に行ったが、鹿踊や町内屋台といった「本まつり」は明日だというから残念!
えさし藤原の郷に戻る途中、気になった小高い山。登ってみたら「岩谷堂城跡」ということで、やっぱりお城であった。この中に「二清院」という建物があって、奥州藤原氏初代・清衡と、その父経清を顕彰するために建てられたもの。たまたま「御開帳」だったらしく、運が良かったようだ。奥州市のみどころは他にも沢山ある訳で、また何かの機会に、ということで一旦はお開き!